【小児科医パパ】1か月健診のリアル!体重や吐き戻しの不安解消
こんにちは、現役小児科医の『つき先生』です。
そして、絶賛子育て中の1児のパパでもあります。
退院してからの怒涛の1か月、パパもママも本当に本当にお疲れ様でした!
毎日の頻回な授乳や夜泣きで、寝不足でフラフラな毎日ですよね。
「おっぱいやミルクは足りている?」
「うんちの回数や色はこれで大丈夫?」
「ちょっとした湿疹が気になる…」
初めての育児は不安の連続で当然です。
親としての完璧主義は、今日ここで捨ててしまいましょう。
この記事では、現役小児科医の視点から、 1か月健診で私たちが「赤ちゃんのどんなところを見ているのか」、 当日の流れや診察室でのリアルな裏技まで、わかりやすく丁寧に解説します。
健診前で焦っているパパママのために、
記事の最重要ポイントをまとめました。
- 体重は「1日25g以上」増えていれば満点!日々の増減に一喜一憂しない。
- 服装は絶対に「前開き」一択!頭からかぶる服は診察室で親がパニックになります。
- 鼻水フガフガ対策はネットで事前準備!いざという時、赤ちゃん連れの薬局探しは地獄です。
1か月健診って何をするの?受ける4つのメリット
1か月健診は、法律で定められた「義務」ではありませんが、 実際にはほぼ100%に近い赤ちゃんが受けている大切な健診です。
お母さんの産後の回復状態を診る「産後健診」とセットで行われることも多く、 赤ちゃんとママ、お二人の健康状態を同時に確認する重要な機会になります。
1か月健診を受ける大きなメリット
- 体重増加と栄養の確認:「母乳が足りているか」という最大の不安を数字で解消!
- 病気の早期発見:心臓の雑音や股関節の異常などをくまなく診察します。
- 日頃のちょっとした相談:うんちや肌の悩みなど、ネット検索のモヤモヤを解決。
- 予防接種の準備:生後2か月から始まる「ワクチンデビュー」の計画立て。
ワクチンについては以下の記事を参照してください。
小児科医パパ直伝!体重増加のリアルな目安
「体重の増えが悪い気がする…」
これは毎日の最大の不安ですよね。
1日あたり25g以上増えているかが一つの目安ですが、 体重は、うんちやおしっこのタイミングで1日単位で平気で変動します。
でも、毎日の数字に一喜一憂する必要は全くありません!
1週間や1か月単位で、成長曲線に沿ってゆるやかに増えていれば大正解です。
少しくらい増えすぎても、栄養が取れている証拠なので前向きに捉えて大丈夫ですよ。
診察室で小児科医はどこを見ている?(チェック項目一覧)
診察室に入ると、まずは問診でこの1ヶ月間の様子をお聞きします。
「夜ずっと泣いている」など、些細なことでも遠慮せずに聞いてくださいね。
その後は、赤ちゃんのお洋服やおむつを脱がせて、全身をくまなく診察します。 隠れた病気を見逃さないため、私たちが診ているポイントを表にまとめました。
| 診察部位 | 小児科医がチェックしている主なポイント |
|---|---|
| 皮膚・肌 | 黄疸(黄色み)が強すぎないか、乳児湿疹などのブツブツはないか |
| 頭・顔 | 大泉門(頭のペコペコした部分)の張り具合、顔つきの確認 |
| 胸(心音・呼吸) | 先天性心疾患(心臓の雑音)がないか、呼吸の音に異常がないか |
| お腹・背中 | お腹が異常に張っていないか、背中にしこり(二分脊椎など)がないか |
| 股関節・神経 | 足の開きに異常がないか(脱臼)、モロー反射などが正常に出るか |
忘れ物チェック!1か月健診の「持ち物」と「服装」
必ず持っていくもの
- 母子健康手帳
- 診察券(お持ちの場合)
- 乳児医療証 & 赤ちゃんの健康保険証
- ママの健康保険証(産後健診も同日に行う場合)
- 受診費用(自治体によっては数千円かかる場合があります)
- 乳児健診無料券(または受診票)
- 産後健診の補助券
赤ちゃんのお世話グッズ
- おむつ(いつもより多めに!3〜5枚)
- おしりふき & 使用済みおむつを入れるビニール袋
- お着替え(1〜2セット)
- ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク、お湯、湯冷まし)※母乳の方は授乳ケープ
- ガーゼハンカチ(吐き戻しをサッと拭けるように多めに)
服装のワンポイントアドバイス:絶対「前開き」がラク!
診察室では、全身をチェックするためにお洋服をすべて脱がせて「裸んぼ」にします。頭からかぶるタイプの服よりも、サッと脱がせてサッと着せられる「前開きの服(カバーオールやツーウェイオール)」で行くのが圧倒的におすすめです!
外来でよく聞かれる!パパママからのQ&A
元の記事から、外来で本当によく受ける切実な質問にお答えします。
吐き戻しが多いのですが大丈夫ですか?
体重と身長が順調に伸びているのであれば、基本的には心配いりません!
赤ちゃんはまだ飲むのが下手で、空気を一緒に飲み込んで吐き戻すことがよくあります。
飲んだ後や、お腹が張って苦しそうな時は縦抱きにしてしっかり自然なゲップのサポートをしてあげましょう!
赤ちゃんのゲップについてはこちらの記事をどうぞ!
頭の形(絶壁やゆがみ)が気になります。
生後3か月ごろまでは「向きぐせ対策」が一番有効です。
人のいる方向や明るい方に自然に頭を向けるよう寝かせる位置を工夫したり、
起きている時に親の監視下で「うつ伏せ時間(タミータイム)」を作りましょう。
【超重要】うつ伏せにする際の注意点
うつ伏せ寝は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク因子であり、柔らかい布団に顔が埋もれて窒息する危険と隣り合わせです。うつ伏せは必ず「親の目が届く、起きている時」だけにして、硬めのマットの上で行いましょう。
最近は頭の形を矯正する「ヘルメット治療」も増えてきましたが、保険適用外で数十万円と非常に高額です。そのため、早めの予防的ケア(向きぐせ対策)が最も効果的です。
鼻詰まり(フガフガ)や、目やにが気になります。
おっぱいやミルクがしっかり飲めていて、呼吸が苦しそうでなければ大丈夫です。
赤ちゃんの鼻や気道はとても細いため、ちょっとした分泌物でもすぐに「フガフガ」と音が鳴ります。
また、赤ちゃんの鼻と目は管で繋がっているため、鼻が詰まることで目やにが増えることもよくあります。
綿棒で入り口を拭うだけでも十分ですが、奥の方でズビズビ鳴っていて苦しそうな時は、電動の鼻水吸引器があると親御さんも安心です。
まだ元気な今のうちに、Amazonで電動鼻水吸引器をポチっておいてください。
我が家でも大活躍していますが、耳鼻科レベルの吸引力でズビズビが一瞬で取れます。
親が口で吸うタイプは高確率で風邪をもらって共倒れするので、 「親の余裕を作るための必要経費」として、ネットで今すぐ備えておくのが鉄則です!
鼻水や咳について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
顔や体に湿疹(ブツブツ)が出てきました。
石鹸で優しく洗い、しっかり保湿をすることが基本です。
生後まもなくは、お母さんからもらったホルモンの影響で「乳児湿疹」がとても出やすい時期です。
放置するとアトピー性皮膚炎に移行する可能性もあるので、健診の際にぜひ診せてください。
乳児湿疹やアトピー性皮膚炎の正しいケアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
本日のまとめはこちらです!
- 体重は1日25g以上が目安。日々の数字に一喜一憂しなくてOK!
- 服装はサッと脱げる「前開き」で親の負担を減らす。
- どんな些細な悩みでも、小児科医に全部相談してスッキリしましょう。
3−4か月健診や1歳半健診についてはこちらの記事で解説しています。
あとがき
生まれてからの怒涛の1か月、親としても初めての育児に奮闘されたことと思います。本当にお疲れ様でした。
1か月健診は、赤ちゃんの成長や隠れた病気を見つけるためだけでなく、親御さん自身の安心のためにも、とても大切な時間です。
気になることがあれば、「こんな些細なこと聞いていいのかな…」と遠慮せずに、どんなに小さなことでも私たち小児科医に相談してくださいね。診察室で、パパとママの不安を少しでも軽くできれば嬉しいです。
・こども家庭科学研究費補助金 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
(研究代表者:永光信一郎 ほか)
令和6年度 1か月児健康診査マニュアル
・水野克己.『新版 お母さんがもっと元気になる乳児健診 健診を楽しくすすめるエビデンス&テクニック』.メディカ出版.
本記事は一般的な医療情報を解説するものです。
次の症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
・ぐったりして元気がない
・呼吸が苦しそう、顔色が悪い
・水分がとれない、尿が極端に少ない
・けいれんが5分以上続く
上記以外でも「いつもと違う」「判断に迷う」場合は、
早めに医療機関へご相談ください。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
このブログでは「こどもの病気や健康」に関する正しい情報を小児科医の視点からお届けしています。
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